五輪柔道を見ていると、柔道をやってる試合が少なくておもしろくない。もうそろそろルールを見直すべきではないか?
いや、日本柔道が弱くなってるから言っているのではない、柔道というスポーツの醍醐味である「柔よく剛を制す」ための投げ技、テクニカルな寝技のおもしろさが無くなってきて、競技人口がどんどん減ってしまうのではないかと恐れているからだ。
まず、組み手。組み手の攻防というおもしろさも重要であるが、今のままでは最後までちゃんと組まないでも勝てる場合がある。組み手を嫌って逃げていても、相手側に反則が付く場合があるからだ。これは審判の判定ミスが多いという理由もある。
これからは、組んだ状態から試合開始させろ。組み手を離したら10秒以内に組まないと反則にする。
つまらない投げ技(もどき)はポイントを取らなくする。特に足をすくう系の「組んでない状態からの」朽木倒し、諸手狩りは禁止(反則化)。
「投げに失敗して倒れた相手を転がしたら、上にいる方が投げたことになる流れ」これは廃止。投げは投げ、捨て身技以外の投げでは「落ちた瞬間に」相手の背中が畳に付いた場合は一本とし、それを基本に判定する。
寝技の復活。寝技が最後の最後まで狙えるように、寝技が決まった場合はタイムアウト後もカウントを継続する。また、寝技を狙っている場合は完全に膠着状態になるまで「待て」をかけない。
そして一番最後に一番大事なルール、正しい審議が可能な審判を選ぶ。ちゃんとした審判を用意してあげないと、一生懸命練習してきた選手達がかわいそう。
それと、主審、副審以外にも、ウェイトリフティングみたいに全員の意見が一致すれば審判の判定を取り消すことの出来る「審判の審判」みたいな仕組みを作ったり、コーチによる抗議があればビデオ判定が出来る仕組みを作ればいい。
と、ここまでいろいろ考えてみたが、テレ朝にゲストコメンテータで出ていた古賀さんに一言言われてハッとした。
「今のルールの中で金を取れるようにがんばるしかない。」
やっぱりメダリストの言葉は重いなぁ。
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